2012年9月16日日曜日

「2Dクリエイター友の会」設立ニコ生放送のまとめ


設立にあたり行ったニコニコ生放送の内容のまとめです。設立のきっかけや運営の考え方がわかると思います。
タイムシフト放送へのリンクはこちら
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新人育成の問題について考えていた
同時に岡田斗司夫さんや東浩紀さんのコミュニティ、Facebookの有料会員制コミュニティなどに前から関心があった
スキルのない人は雇えない現実 素質があるかないかわからない人に育成コストをかけられない
マッチングの問題(出会えない、タイミング合わない)
「有能な人はすぐにでも雇いたいけど、有能になるまで雇えない」というジレンマ
→アマチュア活動で力をつけて欲しい、という態度は、業界として少し無責任では?

専門学校の講義 有名講師でも学生は寝てしまう
大学では学問は学べたとしても、就活に失敗すると社会との接点を失う
講義さぼって家で漫画描いてるような人がプロになる じゃあ専門学校に払う何百万という学費はムダじゃない?
→既存の学校や講義というシステムにどこか問題があるのでは?

現状、きっかけがつかめない人は同人やpixivでがんばるしかない
でも、社会との接点を失ってしまうと方向性がわからなくなったりする リアルなつながりが作れない
「自分の腕でお金を稼げるようになるのを支援する組織が、現状存在していない」という問題意識があった

これまでCGワークショップ、業界研究会を開催してきた
しかしオフラインの講習会は人数制限、地域格差がある
→オンラインでの、会社や学校とは違ったコミュニティの形成が必要

オープンなネットに若干の失望感 気分悪くなる事が多い
「未熟であることを許さない環境」検索されたり、監視されたり、まとめられたり
→それじゃ人は育たない

未熟なうちに叩かれたり嘲笑されたりすると、意欲や時間が削られる そんなひまはない
pixivなど既存のSNSが役に立ってないわけじゃないけど、リアルな社会に繋がる、強固で長期的なつながりはあまり生まれてない
→それらとは別に、限定的なコミュニティが必要では

「人の意欲をくじく人に退会してもらう」のが運営の責任
Facebookだと、意欲をくじく人をキック(強制退会)できる
しかしFacebookにためらい
実名とか学歴とかさらしたくない みんな身元バレがいや ずっと悩んでた
WordPressのプラグインとかいろいろ試す やっぱりFacebookが便利
→むしろその「障壁の高さ」が「本気度の低い人」を除外できる

さらにFacebookを利用することで、運営コストを抑えて会費を安くできる
運営はタダではできない 会員50人なら運営の人件費で赤字 会員数増えたら変わる
運営にコストがかかったり、精神的負担がきついくらいなら、プロのクリエイターは自分の制作を優先する
面倒になったり批判されたりまでしてやる人はいない
でも育成の場は必要
→まずFacebookで少人数でいいのでやってみよう!と決心

場を乱す人は、3ノックアウト制で容赦なくキックするなど考えている
キックすると会費減るけど、一人月二千円程度、全員の気分が悪くなるくらいならいらない
→規模を大きくするのが目的ではない

入ったらどんな利益がある?
教えられるのが前提じゃない カリキュラムはない
友の会に入れば仕事や人脈がもらえるかなんて知らない 本人次第
運営はそれらを保証しない ただ「可能性はゼロではない」というのは大きい
この業界、誰もが成功するなんて最初から思ってない
大事なのは個人の「意欲」がキープできる状況をつくること 自立した考えを持てること 依存はだめ
→基本的には自分でがんばるしかない。でも成功へのヒントを、誰かのアドバイスでつかめるかもしれない

ただ待って「教えてくれる」のを待つのはなく「教えを請う」姿勢が大事
Facebookグループでは自分でトピックを立てないと面白くないし、アドバイスももらえない

クリエイターは「評価」という精神的な報酬が得られないと疲弊する
誰かに見てもらえる、評価される、はげましてもらえる、アドバイスをもらえるのが重要
そういうつながりをサポートしたい
特に地方の人 近くに仲間が居ない人 疎外感を感じている人

このコミュニティはどういうものか?
一言でたとえるなら、「意識の高い漫研」
アップルストアの店員のようにポジティブであって欲しい
結局は個人能力を高めるしかない 国も会社も救ってくれない 誰もサポートしてくれない
だからこそ、刺激を受ける場だったり相互扶助のつながりのある場をオンラインで作る
そのためにはルールの制定や場を乱す人を排除する 運営はそういう「あえて嫌なことをする」のが仕事

そのために二つの「ウォール」(加入障壁)をあえて設ける
「ペイウォール」(月2100円)と「Facebookウォール」(基本実名)
入会する敷居は高い
だが「本気じゃないひやかし」「上から目線の嘲笑」などのノイズをシャットアウトできる
それらウォールを乗り越える熱意のある人だけ受け入れる
シャットアウトのおかげで、メンバーへの信頼感・安心感も生まれる
「ここにいる限りは、意欲がそがれる事はない」という場
長期的な繋がりのなかで言いにくい事(弱気発言、ヘタレ発言)も言えるし聞いてくれる

「時間と集中力」こそ限られたリソース
ネットストーカー、荒らし、ネガキャンなどはそれらを削ってしまう
悪意あるツッコミは控えてもらう むしろ「いいね!」ボタンを押して欲しい
プロは無礼な人に構ってられない だから「殿上人」になってしまい、志望者が接触できなくなる
それは業界全体、僕らの好きなアニメやゲームや漫画といった文化全体のマイナス
時間と集中力を守り、有益なつながりをキープするのが大事
→だから教え合い、相互扶助するコミュニティを作った
これらの理念に共感した人にだけ入って欲しい 全員に賛同してもらおうとは思わない

今のところ反応は8割ポジティブという印象
すでに第一期に当初想定していた枠(50人)は埋まった(公式サイト公開30時間くらい)
→ニコ生放送後、週末明け(火曜朝)まで受け付ける

「プロもアマもいる漫研」では、リスペクトするしされるし、お互いにとっても気付くことがある
あくまで僕らは運営 皆が教え合うことが大事
誰が先生ということはない
キャリアやスキルに格差はあっても、オープンなネットにはない、自立した個人として尊敬しあうつながりを作りたい
そういう環境を注意深く作っていく

専門学校との違い まずコストが違う 月10~15万円が月2100円に下がる
専門学校より意識が明らかに高く、現役のプロとふれあえる機会も遥かに高い
カリキュラムはない でも勉強と実践は自分でするもの 人に言われてやるものではない
アマチュアは教えてくれる人に依存してはいけない 依存したら終わる
相互に教える、気づきあう喜びがある でも不愉快な思いをする相手にまでプロは時間を割かない
お互いを尊敬しあうのが大事
プロアマ双方にとって「触発される場」「不愉快ではない場」「情報と人脈が流通する場」をメンテするのが運営

仕事中に気晴らしにアクセスして、教え合いながらモチベをキープして欲しい
手厳しい叱咤も時には必要だけど、それには愛がないとだめ
オープンなネットにはそれがない

みんなが成功する世界じゃないって、最初から皆わかってる
それを前提に、皆がんばっていけばいい

どや顔してもいい むしろどやって、会員にとって良い「気づき」のあるトピを立てて欲しい
いい仕事をしたり、いい考えが浮かんだら書き込んで「精神的な報酬」を得てもらう
それが皆にとって有益

若手育成しないと業界やばいとはみんな思ってる。でも忙しい
せめて作業の合間にFacebookでちょっとレスする、くらいはできるはず

みんながプロになれるとは思わない 夢は売らない
でもそれでいい 趣味でも楽しい

現状のスキルの高低は関係ない
「何事にも始めはある」という言葉は重い

【質問タイム】

会員から集めたお金の使い方について
→運営人件費の他に、一部を「この人の話を聞きたい」というプロの人に来てもらって、謝礼を払う
知名度やリスペクトをお金に換える仕組みを作る(特にアニメ業界や絵描きは、あまりリスペクトをお金に換えられていない)
お金を媒介する事によってノウハウと人脈がスムーズに循環すれば良いと思う

いつまで募集してる?
→ニコ生放送の反応があると思うので、第一期の募集は連休明け(火曜朝)まで延長する
二週間の無料期間中に退会したら課金されない
だが逆に無料期間に大事な情報は出せない データの流出、転売の恐れ(抱き枕とか)
有料期間になったら、業務で作ったPSDデータなどを会員向けに公開する予定

人数はどこまで増やす?
→テーマ毎にサブグループを増やせば、会員が増えても分散できる
キャパは400人くらいは大丈夫? 少しずつ増やしていく
現状50人、あんまりトピを立ててない
トピを立てる勇気を持つこと!
自分でトピを立てないとつまらないしアドバイスももらえない

会員の構成比は?
→すでにプロは多数参加(印象としては半分くらい)
個人情報の問題があるので、許可がないと誰が入っているかは言えない
アニメ監督の錦織博さん@nisiki_hiroshiはすでに運営協力として参加を表明(代表作「とある魔術の禁書目録(1期)」「マジックツリーハウス」「忘却の旋律」「あずまんが大王」など)

どのくらいの頻度で講師呼ぶの?
→オフラインの講演や交流会は地域格差が出るのであまりやらないかも 動画配信できるならやる

ライバル増やしてまで他人に教えるものかな?
→教える人もけっこう得する 若手との人脈も作れるし多少の優越感もあるし、教えることでの成長もある
みんながびっくりするような有名イラストレーターも教えたがってる 参加予定あり

男女比は?
→女性もすでにけっこうな割合でいる。女性も安心して入って欲しい

絵描き向け?
→絵描きは最大派閥 でも絵描きだけのコミュニティにはしない
すでにシナリオ、音響制作、経営者、スクリプター、プログラマーなど多数参加
二次元コンテンツ系の総合的なコミュニティにする
学生のROM専でもいい 人材を探している業者でもいい
ふだん触れあうわけのない人と触れあえる「交通事故」や「郵便的誤配」が面白い

会費二千円の根拠は?
→イメージは「安すぎず高すぎず」
誰でも入れちゃうくらい安いと、ペイウォールが発生しない
ただ志望者はみんなお金ないので、5000円は無理
一回飲み会に参加するよりは安い、というのが基準に

会員のレベルは?
→プロに関しては高いという印象はある アマもいるので全体としては多様

分野は?
→声優部門も知り合いに聞いて協力を依頼してみる 総合コミュニティなので要望があればサブグループを作る
経営とかお金稼ぎ研究のサブグループも作れる

実名ってきつくない?
→ペンネームでの参加はそこそこいる Facebookの規約に従う
アカBANされるかもしれないので、実名推奨
でもペンネームでも運営は黙認
会員以外の人には限定コミュニティ内の書き込みとかUPした画像は見えない
中学の時の嫌な知り合いとかは、来ても何やってるかわからない

会員の雰囲気は?
→他の限定コミュニティ(一般社会人向け)に比べて、会員は謙虚で繊細な印象
皆今までネットで痛い目を見てるのかも

クリエイターにお金まわせないの?
→会員数増えたら月数万円レベルで教えてくれるプロの人に対価を払える
このシステムだと途中で抜かれる経費が少ない(PayPal手数料の5%くらい)
プロの人が入会しても忙しい時にはログインしなくていい 各自が自分の仕事に集中できるのが大事

実績のある人向け?
→そんなことない。何事にも始めはある。ROM歓迎

なぜ会員のプロが無償で教えてくれるの?
→意外にプロは教えたがり 人に教えるのは自分のためにもなること 若者に構いたい
そういう事ができるコミュニティを作りたい
絵描きに限らず、プロデューサーとかアニメーターとか音楽とか声優とか、オタク系のクリエイターの人が安心して教え、教えられる環境を作る
無料のネットで、それがこれまで行われてきたとは言いがたい
残念ながら、無料にしてもいい雰囲気にはならない

名前ださくない?
→コンテクチュアズ友の会がゲンロンに改名したので、前の方が好きだったので勝手に継承させてもらった

当たり前のことを聞いてもいい?
→もちろん。今のところポジティブな反応しかない
入門者は「当たり前」がわからないから入門者 どんどん聞くべき
たとえ痛い発言をしちゃっても、きっとスルーしてくれる

いつまで募集するの?
→今のところ、期を分けつつ継続的に募集していく予定
募集のタイミングは様子を見ながら不定期
自己紹介タイムが終わって、流れが落ち着いたら慎重に増やして行く

収支の報告するの?
→しない。かえって仕事や経費を増やすから。管理コストを抑えるのがポイント
でも売り上げはすぐわかる。会員数×2000円

NPOにしないの?
→NPOって怪しくない? 彼らも給料払ってるし

しるどら先生の添削枠の放送は続けるの?
→続けると思うけど、友の会優先にはなる 友の会ではより厳しくつっこんだ添削が得られる

会員間で仕事もらえそう?
→ありえると思う。社長の人もすでにけっこういる
お仕事募集掲示板を設置している
同人イベントの売り子募集とかアシ募集でもいい
あくまで会員個人間の取引なので運営は関与しない

決済方法は他にないの?
→クレカの他にデビットカードにすでに対応。他の方法は現状難しい

お金ない、もっと安くして
→得られるものがコストに比べて低いと思えば入らなければいい
どうしても入りたい、月2100円の対価として自分にメリットがあると思えば入ればいい
ただそれだけの事

むしろ運営の人にお金払って応援したい
→ぜひ入会してください

今入れないけどいつか入る
→がんばってお金作ってください。お金は作ろうと思わないと作れないもの

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